ヘリコバクターピロリ菌の除菌で大切な3つのこと

1、内視鏡を受けてから除菌を!

半年以内に内視鏡検査を受けていないと除菌の保険適用ありません

2、本当に除菌できたか?正しい方法で確認を!

3、除菌できても、毎年定期検査を!

 

1,ヘリコバクターピロリ菌除菌が必要な主な病気は
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎です。
他に特殊な場合はありますが、ほとんどが上の3つです。
胃癌の危険性を減らすためにもヘリコバクターピロリ菌除菌は有効ですが
内視鏡で現在の胃の状態を把握して、早期胃癌などの心配がないことを
必ず確認してからヘリコバクターピロリ菌除菌治療を受けて下さい

2,除菌治療の成功率は、一次除菌90%、二次除菌95%程度であり、
ほとんどの方が除菌可能となりました。
それでも中には、ヘリコバクターピロリ菌を退治できない方が
少数おられますのでうまく退治できたかを確認することは
ひじょうに大事なことです。
除菌の成否判定は、除菌薬を飲んでから1ヶ月以上経たないと
正確に判定できません。
判定方法は息で検出する呼気テストを行ないます。
採血や検尿では正確には分かりません。
確実に除菌できずに放置することは危険ですので、
必ずきちんと判定を行うようにして下さい。

3,ヘリコバクターピロリ菌は幼少時に感染します。
多くの方が数十年間感染が続いていたため、 除菌治療がうまく行っても
胃の粘膜の炎症が改善してくるのには、十年以上かかります。
除菌が成功したといって、胃癌健診をやめてしまうのは
恐ろしいことですので、除菌後も必ず健診は受けて下さい