内視鏡屋

内視鏡屋とは内視鏡ばかりに関心があり、その技術ばかりに走り、患者さん本人のことや病気の本質を忘れてしまうような内視鏡専門とする医師に対して他の医師が馬鹿にして使う言葉です。

私の師匠である先生は ”くれぐれも内視鏡屋になってはいけない。内視鏡技術はいくら磨いてもアート(芸術)になることはあっても、サイエンス(科学)にはならない。”と後輩を戒める一方、”内視鏡技術の鍛錬は馬鹿にしてはならないし、一流の技術を身につけてこそ科学する基盤ができる。”と常に教えてくれました。そのため私も常に一流を目指して内視鏡の腕を磨いてきたつもりです。

ただ、やっぱり私も内視鏡屋かもしれない。と先週から思っています。

というのも2月最初に新しく最新式の内視鏡を購入しました。かなり高い買い物ですが、一番良いものを使いたいという気持ちがつのり、購入を決めました。

正直、今はうれしくてたまりません。

子供が念願のプラモデルを手に入れたような、
あるいは、韓流ファンがヨン様の直筆サインを手に入れたような、
あるいは、釣り好きのおじさんが釣り竿を磨いているような、
そんな感じで、毎日内視鏡を触ってはニヤニヤしています。
 
これってやっぱり私は内視鏡屋あるいは内視鏡オタクなんでしょうか?。