通常我々医者も、患者さんも”胃カメラしましょう”とか、”胃カメラだけはどうしても嫌い”とかよく言います。このホームページでも胃カメラと言う言葉を中心に使っています。
では胃カメラと内視鏡は本当に同じものなのでしょうか。

内視鏡には本当はひじょうに広い意味があり、上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)、下部消化管内視鏡、腹腔鏡、胸腔鏡、関節鏡など、体の中に管をいれて内部の様子を観察するものを全て総称する言葉です。

では何故上部消化管内視鏡を胃カメラと言うようになったのでしょう?それは内視鏡の発達の歴史に由来します。
約60年前細い管の先端に小さなカメラをつけ胃の中の写真を撮る方法が開発され、それまでバリウムを飲んで外からレントゲンで撮影することにより影絵でしか観察することができなかった実際の胃癌や胃潰瘍の像がフイルムに撮れるようになり、消化器病学に大きな進歩をもたらしました。これが胃カメラの誕生です。

その後、グラスファイバーの導入により医師の手元のカメラで写真をとる内視鏡が出現し、実際には胃の中にはカメラを入れなくても写真を撮れるようになり、胃カメラよりも内視鏡の方が正確な呼び名となりましたが、いまだに胃カメラという言葉は一般の人の間でも、医者の間でも親しまれ、用いられています。

内視鏡の歴史に興味がある人(そんな人いるのかな?)は下記のHPを参照して下さい。

http://www.onaka-kenko.com/endoscope-closeup/endoscope-history/