僕が大腸内視鏡検査をやめた訳


よく患者さんから「大腸カメラをしてくれないの?」と聞かれたり、以前当院で受 けられた方からは「何で検査やめたん?先生にしてもらいたいのに」 と怒られます。
申し訳ありませんが、大腸内視鏡検査はやめました


一番大きな理由は手が回らなくなったということです。
決して忙しすぎて手が回らないなどという比喩的な意味ではなく、実際に手が回らないのです。大腸内視鏡検査は右手首を回転してカメラを進めていく動作がひじょうに重要です。長年にわたり多数の大腸内視鏡をしてきたためか、右手の手首が腱鞘炎となり少し使うとすぐに悲鳴を上げるようになってしまいました。


もう一つの理由は、大腸ポリープの処置の問題です。
大腸ポリープはひじょうに多く見つかるありふれた病気で、大腸の場合は基本的に切除しなければなりません。小さいポリープは全て当院でポリープ切除の手術をさせて頂いていましたが、大きなポリープが見つれば、安全のため当院で切除せず病院へ再検査を依頼する必要がでてきます。
胃の内視鏡のように絶食だけで簡単に再検査できればいいのですが、大腸再検査の場合は腸をきれいに洗うというつらい前処置がもう1回余分に必要となります
従って、入院施設のないクリニックで行うよりは、最初から病院で行うことが患者さんのためになると考えたからです。


大腸内視鏡検査が必要な方は、自信を持って推薦できる病院へ紹介させて頂きますので、ご理解よろしくお願いいたします。